唐突ですが、僕は「宇宙よりも遠い場所」のBlu-ray、初回盤を全巻発売日に購入しました。
この作品は何としても手元に置いておきたい!と思いましたので、金額がいくらであれ、購入していたと思います。
そのくらい夢中になった作品です。
【暗転】
で、この手のBlu-rayって声優さんのオーディオコメンタリーがついてくるじゃないですか。
水瀬いのりさん、花澤香菜さん、井口裕香さん、早瀬沙織さんという豪華な面々が一堂に会して、作品について語ってくれるなんてくれるなんて、早々あるものではありませんよ。
でもなんと言えばいいのでしょうか?
『皆さんは飛行機移動の時は何しているんですか?』(早見沙織さん)
『寝る派ですか?それともずっとなんかやっているタイプ…?』(水瀬いのりさん)
などなど、映像とは全く関係のない女子トークが延々と続きます…。
もちろん大好きな声優さんの、日常生活が伺える何気ない女子トークは需要があると思いますよ!
うん!間違いない!絶対需要があると思います!
思いますけど、僕はどちらかというと、せっかく第一線で活躍されている超人気声優さんたちが集まられているのですから、もっと演技でこだわったところとか、収録時の出来事とか詳しく聞きたかったかなぁ。(本音)
女子トークはどちらかと言えば、ニコニコ生放送とかが向いているような気が…。
『オーディオコメンタリーって…何…?』
【暗転】
で、実はここからが本題で、先日「かしまし~ガール・ミーツ・ガール」のDVDを購入したのですが、やはり声優さんのオーディオコメンタリーがついていました。
「かしまし」は2006年の作品で、今から13年前になるのですが、当時人気絶頂であったと思われる(現在も人気がありますが)、田村ゆかりさん、堀江由衣さん、植田佳奈さんという超豪華な声優の皆さんが担当されておりまして。
『お~!すげーな!これは本当に貴重だわ。これだけでも買った価値はあるかも!』
と、かなりテンションが上がって、早速、聞いてみたのですが、先に結論を申しますと、
『声優さんのオーディオコメンタリーって、13年前から何も変わっていない…。』 (マジか…)
もう映像とは全く関係のない女子トークが延々と続きます…。
更に申しますと、この声優の皆さんのオーディオコメンタリーは色々と酷い。
「かしまし」は高校生の恋愛を描いた作品で、快活な体育会系の女の子(とまりちゃん)と、内気な文化部系の女の子(やす菜ちゃん)と、主人公のはずむ君との三角関係がお話のメインになっています。
その「かしまし」の第5話で、内気なやす菜ちゃんが勇気を出して、もう傷つく事もいとわない!と覚悟を決めて、主人公に告白し、その流れでキスまでして、二人は結ばれます。
(上記の画像がそのシーン)
その時のやす菜ちゃんの体の震えとか。
スカートのはじを手でぎゅっと握っていたりとか。
堀江由衣さんの声の震えた絶妙な演技とか。
夕日に赤く染まる校舎とか。
風でなびくカーテンとか。
「お~っ!これは監督、それに堀江由衣さん、こだわっているなぁ。演出もいいなぁ。最高のシーンだ!」と、僕はこの作品で一番好きなシーンになったのです。
そう、13年間ずっとそう思ってきました。
だからこそ、この話が収録されているDVDを購入したのです。
このシーンが見たいが為に!
ですが、声優さんたち(やす菜役の堀江由衣さん以外)がボロクソに貶すんです。
『(やす菜は)怖い~っ!怖い~っ!』
『やってやるぜって感じで怖い~!何か狙っているみたいな!』
『刺し違えてでも私は!みたいな!』
『怖い~っ!ただならぬ空気を感じる。』
『ほら、はずむ君、引いてるよ。』
『逃げて~!はずむ君、逃げて~!』
『(キスなんて)いきなり過ぎる!逃げて~!』
『(キスシーンをみて)あ~っあ~っ。やっちゃった。』
『やす菜は、隙あればキスしようとしてたんだよ!』
『やす菜は、いやらしい女だ!』
マジか~。
女子目線だとこんな風に映るのか。
というより、担当声優さんたちはこんな風に思っていたのか。
僕が最高だと思っていたシーンを…。
13年間…。
【教訓】
井口裕香さんのライブでのコメント。
『いつまでも、あると思うな、親と金と、女性声優。
女性声優は偶像ではありませんからね。人間ですから。』
うん。
井口さんのお言葉。今、噛みしめています。(>_<)